カードローンの返済期間はどのぐらい?期限や効率的な返済方法とは

金融機関でお金を借りると大抵の場合は返済期間が決まっています。例えば60回払いのマイカーローン、35年払いの住宅ローンなどです。

しかし利用限度額内であれば何度も利用可能なカードローンの場合、いつまでに完済すればよいかを知っている人は少ないかもしれません。

カードローンの返済期間について解説するとともに、カードローンを利用した際にどのように返済すれば負担が少ないのか、効率的な返済方法やコツを紹介します。

カードローンはいつまでに返せばいいの?

金融機関からお金を借りる際には、基本的に返済期限を設定し契約を交わします。では、利用開始時期は明確なものの利用限度額内であればいつでも借り入れが可能なカードローンの返済期間はいつなのでしょうか?

カードローンに返済期限はありません

結論から言うとカードローンに返済期限はありません。

カードローンの返済は利用した金額に応じて設定された金額を毎月1回必ず返済する「約定返済」ですが、月々の返済額は「元金+残金に応じた利息」と設定されるので、「いつまでに返済しなければいけない」という前提で返済額を決定するのではないのです。

なぜカードローンに返済期限はないのか

カードローンに返済期限を定めていない理由は、カードローンが「長期利用してくれればくれるほど利益になる」という金融商品だからです。カードローンを提供している各社にとって「優良顧客」とは、「長期間に渡りカードローンを利用し、毎月必ず返済してくれる人」です。

カードローンの契約期間とは

カードローンの契約には「契約期間」が設定されています。これは「返済期限」ではなく、「有効期限」のことです。

有効期限の長さはカードローン各社によって様々ですが、有効期限が切れたからといって残額を一括精算する必要はありません。契約期間が終了すると基本的に契約期間は延長されます。

契約が自動更新されない場合とは?

カードローンの契約期間は自動的に更新されますが、場合によっては更新されないこともあります。

例えば、利用状況に大きな問題があった場合契約は更新されることはありません。具体的には債務整理や長期滞納などの金融トラブルを起こした時です。

この他にも、無職になった、年収が大幅に激減したなど生活環境に大きな変化があった時や、年齢が利用条件の上限に達したら契約更新されません。年齢制限は大抵60~70歳の間で設定されています。

フリーローンの返済期間とは

カードローンと同様の多目的ローンにフリーローンがあります。フリーローンはカードローンと異なり返済期限があるので、利用を考えている人は検討材料にしてください。ちなみに、ほとんどのフリーローンの返済期限は借り入れから10年後と設定されています。

カードローンの返済方式を解説

カードローンの返済期限は設定されていませんが、カードローン各社の返済方式によっては、同じ借入額で同じ金利でも返済額や期間が変化するので注意が必要です。カードローンの返済方式を解説します。

カードローンの返済方式の仕組みとは

カードローンの返済方式を解説する前に、毎月の返済額がどのように決定するのか、返済方式の仕組みを紹介します。

カードローンの返済方式は「リボルビング方式」

まず、カードローンの返済は「リボルビング払い」です。リボルビング払いとは元金と定められたルールで算出された利息を足した一定の金額を毎月支払っていく、という返済方式です。

リボルビング払いは利用金額に応じて一定のルールで返済額が決定するので、利用金額に関わらず大幅に返済金額が変化するということはなく、返済の管理がしやすい、という特徴があります。

ちなみに、借りたお金を毎月支払う方法としては「分割払い」がありますが、これは支払回数を予め設定する、という返済方式なのでリボルビング方式とは異なります。

返済額の算出は「元利」?「元金」?

リボルビング払いは各社が定めたルール(返済方式)で返済額を決定し毎月返済しますが、ルールは各社によって異なります。

リボルビング方式のルールを大きく二つに分けると、「一定の元金に利息を加えた金額を返済する」か「毎月一定の返済額を決定しその中で元金と利息を支払う」となります。

両者にはそれぞれメリット、デメリットがあり、前者は元金の減りは早いものの借入時の返済の負担が大きく、後者は返済の管理は楽ですが、元金が減りにくくなります。後者の場合、何度も利用すると返済が長期間になります。多くのカードローンはこの返済方式を採用しています。

「残高スライド方式」とは?

カードローンの返済方式には上記の方式に加え「残高スライド方式」も組み合わせて返済額を決定しています。

残高スライド方式とは「借入額によって返済額が変化(スライド)する方式」で、例えば借入額が10万円までであれば最小返済金額は1万円、10万円~20万円であれば最小返済額は2万円、と返済金額は一定額であるものの借入額によって変動します。この返済方式は金額によって変化する「定額方式」です。

残高スライド方式には、借入残高に一定の利率をかけて返済額を算出する「定率方式」もありますが、採用しているカードローンはほぼありません。

カードローンの効率的な返済方法とは?

カードローンの返済方式の特徴を解説しました。カードローンを利用するのであればできる限り返済の負担を減らしたいものです。効率的な返済方法を紹介します。

返済期間は自分で決定できる

カードローンの返済には返済期限がないと紹介しましたが、「返済期限がない」ということは「返済期間を自分で決定できる」ことになります。カードローンの返済を効率的に行うのであれば、自身で返済計画を立て、計画に沿って利用することが非常に重要です。

ただしカードローンは利用限度額内であれば何度でも借り入れができることが効率的な返済の大きな妨げになります。お金が必要な時についつい借り入れてしまう、ということがあるからです。

お金を借りる際、借入額が大きければ大きいほど、借入期間が長ければ長いほど支払う利息は高額になり、返済回数も多くなります。カードローンを計画的に返済するのであれば強い意志を持つことがポイントになります。

自身の希望にあった返済方式を選択する

毎月どのように返済するかは人それぞれですが、自身の状況や希望を踏まえて返済方式を選択してください。

月々の返済の負担が大きくても短期間で完済したいのか、月々の負担をできる限り減らしたいのか、という希望によって選択する返済方式が異なります。

もし短期間での完済を希望しているのであれば「元金定額返済」のカードローンを、月々の負担を減らしたいのであれば「残高スライド元利定額返済方式」のカードローンを検討してください。

臨時返済を活用する

返済の支払総額を減らしたいのであれば、余裕がある時には返済日以外にも返済することをおすすめします。

カードローンの返済は「約定返済」で毎月一回決められた金額の返済をしなければいけませんが、約定返済以外の返済(臨時返済)も認められています。この臨時返済には利用者にとって大きなメリットがあります。

約定返済で支払う総額の内訳は「元金+利息」ですが、臨時返済で返済した金額はそっくりそのまま元金の返済に充てられます。臨時返済を行うと元金の減りが早くなりますし、元金が低くなる適用される金利も低くなり支払総額が低くなるのです。

カードローン返済シミュレーション

カードローンには返済期限がありませんが、もし利用した場合どのぐらいの期間で完済できるのでしょうか?

カードローンで収入証明が必要のない50万円を借りて約定返済のみで返済した場合、何か月で完済することができるのか、各社の返済シミュレーションで算出し返済を想定してみました。※2021年1月現在

銀行カードローン

銀行カードローンの返済額を毎月2万円と設定した場合の返済期間を算出しました。

銀行名(サービス名) 金利 返済方式 返済期間 利息
三菱UFJ銀行バンクイック 14.6% 残高スライド方式 30ヶ月 99,732円
三井住友銀行カードローン 14.5% 残高スライド方式 30ヶ月 98,870円
みずほ銀行カードローン 14.0% 残高スライド方式 32ヶ月 102,880円

※各サービスともに利用限度額を50万円で50万円の借入を行った場合最小返済金額は1万円です。しかし最小返済金額で返済すると期間は78ヶ月、利息の総支払額はおよそ27万円となり現実的ではないため、2万円で設定しています。

消費者金融系カードローン

次に大手消費者金融のカードローンを紹介します。銀行のシミュレーションと同様に「利用限度額50万円、借入額50万円、毎月の返済額2万円」と想定しています(最小返済額は各社によって異なります)。

企業名 金利 返済方式 返済期間 利息
アコム 18.0% 定率リボルビング方式 32ヶ月 131,374円
プロミス 17.8% 残高スライド元利定額返済方式 32ヶ月 129,392円
SMCモビット 18.0% 借入後残高スライド元利定額返済方式 32ヶ月 131,374円
アイフル 18.0% 借入後残高スライド元利定額リボルビング 32ヶ月 131,043 円

※SMBCモビットを除く大手消費者金融は初回利用者に対して一定期間無利息サービスを行っていますが、考慮せずに算出しています。

銀行カードローンと消費者金融はどちらがお得なのか?

カードローンには銀行系と消費者金融系がありますが、返済のことを考えた場合どちらがお得なのでしょうか?

金利の安い銀行系カードローンがお得のように感じるかもしれませんが一概にそうとも言えず、利用者の希望と状況によってどちらがお得かは異なります。

銀行系カードローンは金利が低くしかも利用限度額を大きく設定しています。しかし大手消費者金融系カードローンは初回利用者に対しては一定期間(大抵30日、レイクALSAは60日)無利息サービスを提供しています。

借入額が高額ではなく、短期間で返済することを考え利用したいのであれば消費者金融のほうがお得かもしれません。

しかも大手消費者金融の審査は非常にスピーディです。すぐにお金が必要、という人にとっては大きなメリットとなるでしょう。

滞納は厳禁!返済に遅れた際のリスクとは?

カードローンを利用すると毎月必ず返済しなければいけませんが、毎月のことなので返済日までにお金を用意できないという時もあればついうっかり忘れてしまう、ということもあるかもしれません。

しかし返済の延滞は避けてください。滞納した時には多くの、また重大なペナルティやリスクが発生します。具体的なペナルティやリスクを紹介します。

遅延損害金

返済日に入金ができないと遅延損害金として通常金利より高い金利が適用され、入金されるまで毎日利息が加算されていきます。

うっかりして返済を忘れてしまった、という場合でも数日入金が遅れたとしても無駄なお金を払うのはとても勿体ないことです。

信用情報への影響

ローンやクレジットの利用状況は各金融機関が情報を共有している信用情報機関に記録されます。記録される項目には返済状況も含まれます

返済に遅れがちの人は新たなローンやクレジットを組む時に審査にネガティブな印象を与え審査が通りにくくなります。

もし滞納が2ヶ月を越えると金融事故扱いとなり事故情報が記録され、いわゆるブラック状態となります。この情報は5年間記録が保持され、この間新たにローンやクレジットを利用することは絶対にできません。

返済に遅れそうになった時の対処法

もし何らかの事情で返済が遅れそうになった時にはすぐに担当者に連絡をし、返済が遅れてしまうことといつまでに返済することを報告してください。この時は低姿勢で真摯な態度で報告することが必要です。

カードローンはビジネスで返済の滞納は厳禁ですが担当者も人間です。何も言わずに滞納するよりも報告してくれたほうが利用者に対する印象は良いですし、取引状況や実績次第では、返済に関する相談に乗ってくれる可能性もあります。

ただし、何度も返済を遅らせていると問題ありと判断されて、最終的には事故情報として記録されてしまいます。